アラスカ最大の都市にして雄大な自然への玄関口
アラスカ州最大の都市アンカレッジは、人口約29万人と州の総人口の4割近くが集まる中心都市でありながら、市街地からすぐに手つかずの自然にアクセスできるユニークな街です。デナリ国立公園やキーナイ半島など、アラスカを代表する観光地へのゲートウェイとしても機能しており、多くの旅行者がまずこの街を拠点にします。夏(6〜8月)は日照時間が19時間を超える白夜に近い状態になり、冬はオーロラ観測のシーズンとなるなど、季節によって全く違う顔を見せるのも魅力です。
5つの定番スポットを巡る
ダウンタウンはコンパクトで徒歩でも回れますが、郊外の見どころへは車での移動が基本になります。ここでは初めての訪問でも押さえておきたい定番の5スポットを紹介します。位置関係は下の模式図を参考にしてください。
① Tony Knowles Coastal Trail(トニー・ノールズ・コースタル・トレイル)
ダウンタウンから海沿いを走る、舗装済みの遊歩道兼サイクリングロードです。晴れた日にはクック入江越しにアラスカ山脈を望むことができ、運が良ければムース(ヘラジカ)に遭遇することもあります。全区間を歩かなくても、ダウンタウンから少し歩くだけで気軽にアラスカの雄大な自然を感じられる手軽さが魅力です。
② Anchorage Museum(アンカレッジ美術館)
アラスカ先住民の文化・歴史から現代アートまで幅広く展示する、州内最大級の美術館です。特に先住民文化の展示コーナーは充実しており、アラスカという土地への理解を深めるのに最適です。子供向けの科学体験コーナー「Discovery Center」も併設されており、雨や雪の日の観光先としても重宝します。
③ Lake Hood Seaplane Base(レイク・フッド水上飛行機基地)
アラスカでは今も水上飛行機が僻地への重要な交通手段として活躍しており、レイク・フッドはその世界最大級の発着拠点です。次々と飛び立つ・着水する小型機を眺められる、アンカレッジならではの光景が広がります。テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港のすぐそばにあり、乗り継ぎの合間に立ち寄るのもおすすめです。
④ Ship Creek(シップ・クリーク)
ダウンタウンのすぐそばを流れる小川ながら、夏になるとキングサーモンやシルバーサーモンが遡上する、全米でも珍しい「都市型の鮭釣りスポット」です。橋の上から遡上する鮭の群れを眺めるだけでも、アラスカらしい自然の営みを実感できます。
⑤ Flattop Mountain(フラットトップ・マウンテン)
アンカレッジ市民に最も登られている山として知られるハイキングスポットです。頂上まで登らなくても、途中の展望ポイントから市街地とクック入江を一望できます。往復2〜3時間ほどの中級コースですが、天候が変わりやすいため、防寒着とレインジャケットを持参するのが安心です。
デナリ国立公園への拠点としても便利
アンカレッジはデナリ国立公園への日帰り・1泊ツアーの起点としてもよく利用されます。アラスカ鉄道の観光列車やツアーバスが運行しており、レンタカーでの移動(片道約4.5時間)と合わせて、旅程に応じて選べるのも魅力です。
- 夏季(6〜8月)は日照時間が長く観光のベストシーズン。冬季はオーロラ観測が目的の旅行者も多い
- 市街地は徒歩で回れるが、郊外へのアクセスはレンタカーが基本
- 気温は夏でも肌寒い日があるため、重ね着できる服装が安心
- 野生動物との遭遇に備え、トレイルでは音を立てながら歩くなど基本的な注意を