この記事で紹介するセドナ、モニュメントバレー、ホースシューベンドは、いずれも国立公園には指定されていません(セドナは国有林エリア、モニュメントバレーはナバホ族居留地内、ホースシューベンドはBLM=連邦土地管理局が管理)。ですが、ザイオンやグランドキャニオンなどと合わせて「グランドサークル」と呼ばれる一帯を巡るロードトリップでは定番中の定番。番外編として紹介します。
アリゾナ〜ユタにまたがる「グランドサークル」ロードトリップ
グランドキャニオン、ザイオン、ブライスキャニオン、キャニオンランズなど、アリゾナ州〜ユタ州にまたがる国立公園群を巡るロードトリップは「グランドサークル」と呼ばれ、駐在員の間でも人気の旅程です。このエリアには国立公園以外にも見逃せない絶景スポットが点在しており、なかでもセドナ、モニュメントバレー、ホースシューベンドの3つは、多くの旅行者が国立公園めぐりの合間に立ち寄る定番スポットです。
Sedona(セドナ):赤い岩山に囲まれたパワースポット
燃えるような赤い岩山群に囲まれた、アリゾナ州中部の町セドナは、「パワースポット」として世界的に知られる観光地です。町のシンボル「Cathedral Rock(キャセドラル・ロック)」は、大聖堂の尖塔を思わせる特徴的な岩山で、特に夕暮れ時は赤い岩肌がより一層鮮やかに染まります。
もう一つの見どころが、赤い岩山の中腹に建つ「Chapel of the Holy Cross(聖十字架礼拝堂)」です。1956年に建てられたモダンな教会建築で、岩山と一体化したようなデザインが印象的。展望デッキからはセドナの町並みと赤い岩山の景観を一望できます。町なかにはアートギャラリーやカフェも多く、ハイキングだけでなく街歩きも楽しめるのがセドナの魅力です。
Monument Valley(モニュメントバレー):西部劇の舞台そのもの
アリゾナ州とユタ州の州境にまたがる、巨大な岩山「ビュート」が荒野に点在する景観は、数々の西部劇映画の舞台として使われてきたアメリカ西部を象徴する風景です。この地はナバホ族の居留地内にあり、「モニュメントバレー・ナバホ・トライバル・パーク」として管理されています。象徴的な2つの岩山「West Mitten Butte」「East Mitten Butte」(ミトン=手袋の形に似ていることが名前の由来)を望むビジターセンター周辺の展望が特に有名です。
展望台から眺めるだけでなく、ナバホ族のガイドが案内する4WDツアーに参加すれば、公園内の未舗装ロードを走り、より近くで奇岩群を見学できます。周辺には売店やホテルも整備されていますが、施設は少ないため、水や軽食は事前に用意しておくと安心です。
Horseshoe Bend(ホースシューベンド):コロラド川が描く馬蹄形
アリゾナ州の小さな町Pageの近郊にある、コロラド川が馬蹄(ホースシュー)のような形に大きく蛇行する絶景ポイントです。駐車場から往復約2kmの平坦な道を歩くと視界が開け、眼下約300mにコバルトブルーの川が弧を描く光景が広がります。柵のない断崖絶壁からの眺めのため、小さな子供連れの場合は手をしっかり握るなど十分な注意が必要です。
Pageの町は、アンテロープキャニオンやレイクパウエルなど周辺の人気スポットを巡る拠点としても知られています。日本食レストラン「New York Teriyaki」もこの町にあり、絶景巡りの合間に日本の味で一息つけるのも駐在員にとって嬉しいポイントです。
- 3スポットとも国立公園ではないため、国立公園年間パス(America the Beautiful Pass)は利用不可
- モニュメントバレーはナバホ族居留地。現地の文化・ルールを尊重して見学を
- ホースシューベンドの展望台には柵がない区間もあるため、子連れは特に注意
- いずれも日陰が少ないため、夏場は帽子・日焼け止め・十分な水分を持参
- 拠点の町Pageには宿泊施設・レストランが揃っており、周辺観光の起点として便利