デスバレーってどんな場所?
カリフォルニア州とネバダ州の境に広がるデスバレー国立公園は、アメリカ本土48州の中で最大の面積を誇る国立公園です。「死の谷」という物々しい名前は、19世紀のゴールドラッシュ時代にこの地を越えようとした開拓者たちの逸話に由来すると言われています。1913年にファーネスクリークで記録された56.7℃は、現在も地球上で公式に観測された最高気温とされており、その灼熱ぶりは折り紙付きです。
一方で、園内には海抜マイナス86mのバッドウォーター盆地から、標高3,368mのテレスコープピークまで、極端な高低差が同居しています。荒涼とした大地と鮮やかな地層、そして満天の星空まで楽しめる、まるで別の惑星に迷い込んだような景色が魅力です。ラスベガスから車で約2時間、ロサンゼルスからは約4〜5時間とアクセスも比較的良好です。
訪れるベストシーズンは冬〜春
夏場(6〜8月)は日中の気温が45〜49℃に達することも珍しくなく、命に関わる危険な暑さになります。駐在員家族が訪れるなら、気候が落ち着く11月〜3月がおすすめです。日中でも過ごしやすく、朝晩は冷え込むこともあるため、羽織るものを一枚持っておくと安心です。
訪問の際は、水を多めに用意し、車のガソリンやタイヤの状態を事前にチェックしておきましょう。園内は携帯電波が入らないエリアも多いため、事前にオフラインの地図を用意しておくと安心です。
デスバレーで訪れたい5大ポイント
広大な園内から、初めての訪問でも効率よく回れる定番の5スポットを、アクセス方法や所要時間とあわせて紹介します。位置関係は下の模式図を参考にしてください。
🏜️ Mesquite Flat Sand Dunes(メスキートフラット砂丘)
3,000m級の山々に囲まれた盆地に、さらさらの砂丘が広がる、まさに砂漠を絵に描いたようなスポットです。裸足で歩いている観光客も多く、砂の感触を楽しみながら自由に歩き回れるため、子供たちも大喜びで駆け回れる場所です。
実はここ、映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のタトゥイーン星のシーンのロケ地としても使われた場所です。R2-D2とC-3POが砂漠をさまよう印象的なシーンが、まさにこのメスキートフラット砂丘で撮影されました。
🧂 Badwater Basin(バッドウォーター盆地)
海抜マイナス86m、北米で最も低い地点として知られるのがこのバッドウォーター盆地です。かつて測量隊のラバがこの水たまりの水を飲もうとせず、あまりの塩分の高さから「Bad Water(悪い水)」と名付けられたと伝えられています。
駐車場から塩の大地の先端までは徒歩で20分ほど。真っ白な塩の結晶が幾何学模様を描く光景は、この世のものとは思えないほど美しく、デスバレーを象徴する景色のひとつです。
🌅 Dante's View(ダンテスビュー)
標高1,669mの尾根まで舗装路で車のまま登れる、デスバレー随一の展望スポットです。頂上の駐車場に車を停めれば、そこからすぐに谷全体を見渡す大パノラマが広がります。歩く距離がほとんどないのに得られる感動は格別です。
特におすすめなのが日の出のタイミング。谷底が刻一刻と色を変えていく様子は必見です。谷底とは気温差があり風も強いため、防寒着を一枚持っていくと安心です。
🏔️ Zabriskie Point(ザブリスキーポイント)
駐車場に車を停めて、5分ほどの坂道を歩けば到着する手軽な絶景ポイントです。侵食によって作り出された黄金色の地層が幾重にも折り重なる「バッドランズ」の景観は、他では見られない独特の美しさです。
朝日や夕日に照らされると地層の陰影がより一層際立つため、時間帯を変えて訪れるのもおすすめです。
🎨 Artist's Palette(アーティストパレット)
ピンク・グリーン・パープル・イエローと、鉱物の酸化によって生まれたパステルカラーの丘陵が広がる人気スポットです。一方通行のシーニックロード「Artist's Drive」の途中にあり、ドライブしながら気軽に立ち寄れます。
このアーティストパレットの近くには、山を一気に駆け上がるような未舗装のオフロードも存在します。実際に途中まで挑戦してみましたが、路面があまりに荒れておりパンクが心配になったため、途中で引き返しました。高いクリアランスの車とスペアタイヤなど万全の備えがあれば、冒険心のある方はぜひチャレンジしてみてください。
- 車1台での入園料:7日間有効で$30(America the Beautiful Passも利用可)
- 園内の宿泊施設はファーネスクリークやストーブパイプウェルズなどごく限られたエリアのみ。早めの予約が安心
- ガソリンスタンドが少なく携帯電波も入りにくいため、出発前に給油とオフライン地図の準備を