五大湖ロードトリップの寄り道から
ミシガン湖をぐるっと1周するロードトリップの道中、湖岸沿いをフェリーで移動する区間があり、そこで出会ったのがこの色とりどりの断崖でした。地層がそのまま縞模様になったような崖が湖岸に何kmも続く光景は、車の窓からではまず見られない迫力です。マキナックアイランドを目指すなら、こうした湖畔ならではの寄り道もぜひ日程に組み込んでみてください。
車が一台もない島
マキナックアイランドの最大の特徴は、島内に自動車が一台も走っていないことです。1898年に自動車の乗り入れが禁止されて以来、島の移動手段は馬車・自転車・徒歩のみ。メインストリートを行き交うのはエンジン音ではなく、蹄の音を響かせる馬たちです。
ホテルへの荷物運びも観光客の移動も、島の物流はすべて馬車が担っています。クラクションもエンジン音もない、蹄の音と湖風の匂いだけが漂う独特の静けさが、この島を訪れる一番の魅力かもしれません。
- 島内での移動手段は「馬車」「自転車」「徒歩」の3択のみ
- 救急車・消防車・除雪車のみ例外的に使用が認められている
- 自転車はフェリー乗り場周辺やホテルでレンタル可能
自転車で1周8マイルの絶景ロード
島の海岸線に沿って延びる「M-185」は、全米で唯一、自動車の走行が認められていない州道です。1周約8マイル(約13km)のこのループ道路を自転車で走れば、湖の青さと切り立った崖が織りなす景色を存分に楽しめます。
坂道もそれほどきつくないため、子供連れでも無理なく一周できます。半日あれば十分に走破できる距離なので、午前中はサイクリング、午後は徒歩で島の内陸部を散策する、というプランがおすすめです。
名物アーチロックと島内の絶景
島の東側にそびえる「アーチロック」は、石灰岩が長い年月をかけて浸食されてできた天然の橋です。アーチの下からは湖面がのぞき、まるで額縁に切り取られたような景色が広がります。島の面積の大部分は「マキナック・アイランド州立公園」に指定されており、アーチロックのほかにも見どころのあるハイキングトレイルが整備されています。
夕暮れの湖畔散歩
島の宿泊者だけが味わえる特典が、日帰り観光客が最終フェリーで島を去ったあとの、静かな夕暮れの時間です。湖畔の遊歩道をのんびり歩いていると、対岸に沈んでいく夕日と、赤く染まる空を独り占めできます。
アクセス方法
マキナックアイランドへは、対岸の街「マキナックシティ」または「セントイグナス」からフェリーで渡るのが基本のルートです。どちらの乗り場からもフェリーで15〜20分ほどで到着します。車は対岸の駐車場に停めて、島へは人と自転車だけで乗り込みます。
マキナック橋(マキノーブリッジ)でミシガン州の下半島と上半島がつながっているため、デトロイトやシカゴ方面からはマキナックシティ経由、マーケットやスペリオル湖方面からはセントイグナス経由でアクセスするのが一般的です。最寄りの空港はペルストン地域空港(PLN)で、そこから車で15分ほどでフェリー乗り場に到着します。
- ベストシーズンは5〜10月。冬季はフェリーの運航が大幅に縮小される
- 島は伝統的なファッジ(ミルク菓子)の名産地として有名で、メインストリートにはファッジ専門店が軒を連ねる
- 老舗の「グランドホテル」は宿泊者以外は入場料が必要で、ドレスコード(夕方以降のジーンズ禁止など)もあるため訪問前に確認を
- 日帰りも可能だが、夕方以降の静けさを味わうなら島内に1泊するのがおすすめ