バンクーバーはアメリカではなくカナダ・ブリティッシュコロンビア州の都市です。ただし太平洋岸北西部(シアトル、ポートランドなど)に駐在する方にとっては国境を越えてすぐの人気旅行先のため、近隣国への「番外編」としてご紹介します。
シアトルから列車・車で行ける手軽さが魅力
バンクーバーの大きな魅力は、シアトルから飛行機を使わずに移動できる距離にあることです。国境をまたぐとはいえ、日帰りも十分可能なアクセスの良さがあります。
列車の場合:Amtrak Cascades号がシアトル〜バンクーバー間を1日数本運行しており、所要時間は約4時間。海沿いの景色を眺めながら移動でき、運転や駐車場の心配がないのが利点です。国境ではカナダ側の入国審査が列車内または到着駅で行われます。
車の場合:I-5号線を北上し、Peace Arch国境検問所を越えるルートで、通常時なら所要約3時間です。ただし週末や連休は国境の混雑で待ち時間が1〜2時間以上に延びることもあるため、平日午前の出発がおすすめです。レンタカーで国境を越える場合は、事前にレンタカー会社へ越境利用の可否を確認してください。
いずれの手段でも、アメリカのビザ・グリーンカードとは別に、有効なパスポートが必須です。
5つの定番スポットを巡る
バンクーバーはダウンタウン中心部を歩いて回れるコンパクトさも魅力です。ここでは初めての訪問でも押さえておきたい定番の5スポットを紹介します。位置関係は下の模式図を参考にしてください。
① Stanley Park(スタンレー・パーク)
ダウンタウンの西端に広がる、ニューヨークのセントラルパークよりも広大な都市公園です。海沿いをぐるりと囲む遊歩道「シーウォール」はサイクリングやジョギングを楽しむ地元の人々で賑わい、園内にはトーテムポールが並ぶ撮影スポットもあります。
② Gastown(ガスタウン)
バンクーバー発祥の地とされるレンガ造りの歴史地区です。象徴的な「スチームクロック」は蒸気の力で動く仕掛け時計で、15分おきに汽笛のような音を鳴らします。石畳の通りにはおしゃれなカフェやセレクトショップが並び、散策にぴったりのエリアです。
③ Canada Place(キャナダ・プレイス)
白い帆をかたどった屋根が特徴的な、バンクーバーを象徴する港湾施設です。クルーズ船のターミナルやコンベンションセンターとしても使われており、遊歩道からは山並みと港を一望できます。夜はライトアップされ、写真映えするスポットとしても人気です。
④ Granville Island(グランビル・アイランド)
かつての工業地帯を再開発した人気エリアで、目玉は新鮮な魚介・青果・チーズやオリーブなどが並ぶパブリックマーケットです。フードコートで軽食を楽しんだり、近隣のクラフトショップを覗いたりと、家族連れでも楽しめる雰囲気があります。ダウンタウンからは小さな水上タクシー「アクアバス」でのアクセスも風情があっておすすめです。
⑤ Capilano Suspension Bridge(キャピラノ吊り橋)
バラード入江を越えたノースバンクーバーにある、地上約70mの高さに架かる全長137mの吊り橋です。橋を渡った先には木々の間を結ぶツリートップ・アドベンチャーの遊歩道もあり、深い森の中を探検する非日常体験が楽しめます。高所が苦手な方は、無料エリアの「クリフウォーク」だけでも十分に渓谷の迫力を味わえます。
子連れでも楽しめる街
ダウンタウンは公共交通機関(スカイトレイン)が整備されており、ベビーカーでの移動もしやすい街です。グランビル・アイランドのマーケットや、水族館のあるスタンレー・パークは特に家族連れに人気があります。
- カナダ入国にはパスポートが必須。アメリカのビザ・グリーンカードとは別物
- 列車利用ならAmtrak Cascades号(シアトル〜バンクーバー約4時間)が便利
- 車の場合は国境の混雑状況を事前にチェック。平日午前の出発が無難
- 通貨はカナダドル。ダウンタウンの主要店舗では米ドル・クレジットカードも利用可能な場合が多い
- ダウンタウン中心部はコンパクトで、スカイトレインと徒歩で十分に周遊できる