フロリダ周遊ガイド:NASA宇宙センターから最南端キーウェストまで

マイアミビーチ、オーシャンドライブのアールデコ建築

東西南北に個性が広がるフロリダ半島

フロリダは、宇宙開発の最前線から常夏のビーチリゾート、カリブ海を望む最南端の島まで、車で数時間の距離に驚くほど多彩な顔を持つ州です。今回は、オーランド近郊の「NASAケネディ宇宙センター」、南国リゾートの「マイアミビーチ」、そしてアメリカ本土最南端の街「キーウェスト」を巡る周遊プランを紹介します。ディズニーランドやユニバーサル・オーランドなどのテーマパークは別記事で詳しく紹介しているので、ここでは割愛します。

NASAケネディ宇宙センター——本物のロケットと打ち上げの迫力

大西洋岸、ケープカナベラルに位置する「ケネディ宇宙センター・ビジターコンプレックス」は、実際にアポロ計画やスペースシャトル計画で使われたロケットや施設を間近で見学できる施設です。屋外に歴代のロケットが並ぶ「ロケットガーデン」は、間近で見上げるとその巨大さに圧倒されます。

ケネディ宇宙センターのロケットガーデンに並ぶ歴代ロケット
青空に向かってそびえるロケットガーデンの歴代ロケット群。

目玉展示は、実際に33回の宇宙飛行を経験した実機を展示する「スペースシャトル・アトランティス」。打ち上げ時さながらの角度で展示されており、貨物室の扉が開いた状態の実物を間近で見られる、世界でもここだけの体験です。運が良ければ、敷地内や近隣のビーチから実際のロケット打ち上げを見学できることもあり、事前にNASAの打ち上げスケジュールを確認しておく価値があります。

展示されているスペースシャトル・アトランティスの実機
実際に宇宙を飛んだスペースシャトル・アトランティスの実機。貨物室まで間近で見学できる。

マイアミビーチ——パステルカラーのアールデコ地区

マイアミビーチの中心「オーシャンドライブ」は、1920〜30年代に建てられたパステルカラーのアールデコ建築が1kmにわたって連なる、世界的にも珍しい歴史地区です。ヤシの木と青い海を背景にホテルやカフェが軒を連ねる通りは、歩いているだけで写真映えするスポットの連続です。

ヤシの木とパステルカラーの建物が並ぶオーシャンドライブ
ヤシの木越しに並ぶパステルカラーのアールデコ建築。マイアミビーチを象徴する光景。

日中はビーチでのんびり過ごし、夕方以降はオーシャンドライブ沿いのレストランやバーで賑わうナイトライフを楽しむのが定番の過ごし方です。南国らしい温暖な気候で、冬でも泳げる日が多いのも魅力です。

アメリカ最南端のキーウェスト——オーバーシーズ・ハイウェイのドライブ

マイアミから約3.5〜4時間、大小の島々を42の橋でつなぐ「オーバーシーズ・ハイウェイ(US-1)」をひたすら南下すると、アメリカ本土最南端の街「キーウェスト」に到着します。両側に海が広がる中、7マイル(約11km)にわたって橋の上を走る「セブンマイルブリッジ」区間は、フロリダを代表するドライブルートとして知られています。

街の南端に立つ「サザンモストポイント・ブイ」のモニュメントは、キューバまで90マイルであることを示す記念碑で、順番待ちの列ができるほどの人気撮影スポットです。メインストリートの「デュバル・ストリート」にはバーやショップが並び、夕方には「マロリースクエア」に人々が集まって夕日を見送る「サンセット・セレブレーション」も名物です。

キーウェストのサザンモストポイント・ブイのモニュメント
「アメリカ本土最南端」を示すサザンモストポイント・ブイ。キューバまで90マイルの表記も。

周遊モデルプラン(3〜4泊)

オーランド空港を起点にする場合、1日目はケネディ宇宙センターを見学し、2日目に車で南下(約3.5時間)してマイアミビーチへ。3〜4日目はさらに南下してキーウェストへ足を延ばし、オーバーシーズ・ハイウェイのドライブと最南端の街歩きを楽しんでからマイアミへ戻る、というのが定番の周遊ルートです。移動距離が長いため、無理のない日程に余裕を持たせることをおすすめします。

💡 訪問のヒント
  • ベストシーズンは11〜4月。6〜11月はハリケーンシーズンにあたり、天候リスクが高まる
  • 移動はレンタカーが基本。キーウェスト市街は駐車スペースが限られるため、早めの到着が安心
  • ロケット打ち上げの見学を希望する場合は、NASA公式サイトで事前にスケジュールを確認
  • 日差しが非常に強いため、日焼け止め・帽子・こまめな水分補給を忘れずに